研究課題/領域番号 |
16K11237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
齋藤 和也 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (20301997)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 生理学 / 脳・神経 / リハビリテーション / 振動刺激 / 嚥下 / 嚥下障害 |
研究成果の概要 |
本研究は嚥下口腔相の固有感覚が咽頭相への移行に促進的に作用する可能性を明らかにすることを目的として計画された。作業仮説として、咬筋などの閉口筋群筋紡錘由来固有感覚のフィードバックが三叉神経中脳路核を介して脳幹網様体の嚥下関連ニューロン群の活動を調節していると考えた。ヒトを対象として振動刺激によって閉口筋、具体的には咬筋および側頭筋の筋紡錘を特異的に興奮させた時に、咀嚼運動および嚥下反射の開始・実行に与える影響を嚥下関連筋の表面筋電図を記録することで調べた。現在までにデータの収集を終え、詳細な解析を行っている途中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
獲物を口で噛んで獲得、それを咀嚼し嚥下するという行為は、哺乳類にとって一連の協調された運動であり、概ね生得的にプログラムされていると考えられる。したがって摂食・嚥下障害の治療を考える上で、咀嚼と嚥下を包括的にとらえたリハビリテーションプログラムの構築が求められる。本課題では、咀嚼筋からのフィードバック情報が口腔相と咽頭相を繋ぐ重要な要素であると考え、それに振動刺激による修飾を加えることで摂食嚥下運動のダイナミクスの変化を調べた。 閉口筋への振動刺激によって嚥下反射惹起を促進するという新たな嚥下障害治療戦略が確立できれば、脳血管障害の急性期のリハビリテーションなど様々な臨床応用が期待できる。
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