研究課題/領域番号 |
16K11240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
佐野 大佑 横浜市立大学, 医学部, 講師 (10620990)
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研究分担者 |
折舘 伸彦 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (90312355)
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研究協力者 |
高橋 秀聡
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 頭頸部癌扁平上皮癌 / 頸部リンパ節転移 / AP-1 / FosL1 / 頭頸部癌 / AP-1遺伝子群 / FOSL1 / microRNA / エクソソーム 由来 miRNA |
研究成果の概要 |
今までの研究より頭頸部扁平上皮癌の転移関連遺伝子としてFosL1を選出した。頭頸部癌におけるFosL1発現抑制に伴い,in vitroでは浸潤能,遊走能の低下を,in vivoでは認めた。また頸部転移率の低下とモデルマウスの生存延長を認めた。FosL1発現抑制株とコントロール株を用いてプロテオミクス解析を行い,過去の報告なども参考にFosL1の標的遺伝子としてHMGA1を選出した。HMGA1の発現抑制に伴い遊走能の低下を認めた。以上より,本研究により頭頸部扁平上皮癌において,FosL1は浸潤能,遊走能を亢進することで頸部転移形成を促進し,その制御にHMGA1を介することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
頭頸部癌は進行癌で発見されることが多く,予後不良である。ここ数十年の予後改善は乏しく,その大きな原因の一つは,高頻度に発生する頸部リンパ節転移を含む,転移病変の制御が困難なため治療成績が改善しないことにある。 本研究で明らかにしたFosL1を介した頸部リンパ節転移制御機構により,頸部リンパ節転移を標的とした新しい頭頸部癌治療開発につなげることが可能となり,頭頸部癌患者の予後改善に大きく寄与できると考える。
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