研究課題/領域番号 |
16K11258
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岡本 芳史 筑波大学, 医学医療系, 講師 (00537219)
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研究協力者 |
新井 三樹 新井眼科医院
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 緑内障手術 / 癒着防止 / 眼科 |
研究成果の概要 |
食品添加物由来の組織シーラントを用いた家兎眼の緑内障手術において、術後に有意な炎症や感染兆候はみられなかった。眼圧検査、形態検査、および病理検査において明らかな異常はみられなかった。この結果から、緑内障手術において食品添加物由来の組織シーラントは結膜下の線維性増殖を抑え、組織癒着を軽減できる可能性がある。 以上の結果を踏まえ、「眼科用癒着防止材とその製造方法」として2021年に特許出願完了した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障手術において術後の組織癒着を防止するため1990年初頭から現在まで、線維芽細胞抑制剤であるマイトマイシンCを創口および結膜下に暴露させることで創口の創傷治癒を抑制し癒着防止をはかることがゴールドスタンダードとなっている。しかし、マイトマイシンCの使用は健常細胞の正常な増殖も抑制するため、失明に至る重篤な合併症も報告されている。このため今日まで、新しい安全な緑内障手術方式の開発は緑内障治療における大きなテーマであるといえる。今回の癒着防止剤としての組織シーラントの研究開発は長らく足踏みをしている緑内障手術を飛躍的に前進させうるものである。
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