研究課題/領域番号 |
16K11270
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
武藤 哲也 獨協医科大学, 医学部, 講師 (40364608)
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研究分担者 |
町田 繁樹 獨協医科大学, 医学部, 教授 (30285613)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ROCK / ファスジル / 硝子体注射 / 糖尿病黄斑症 / 視力 / 網膜中心窩厚 / ROCK阻害薬 / 糖尿病黄斑浮腫 / 医学 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
近年、糖尿病黄斑症の治療に、抗VEGF(血管内皮増殖因子)抗体の硝子体注射や副腎皮質ステロイド薬のテノン嚢下注射が盛んに行われている。しかし、これらの薬剤に無効な症例もあるので、安価で作用機序の異なる治療薬の開発が望まれている。作用機序の全く異なるファスジルをヒトの糖尿病黄斑症患者13人14眼(平均65.7±5.2歳)に硝子体注射を行った。今回調査したすべての項目(視力、眼圧、網膜中心窩厚、中心視野、網膜電図)において、有意な変化がなかったので、副作用はないと思われる。しかしながら今回の投与量(0.025mg/0.05ml)および注射回数では、治療効果もなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病網膜症は、黄斑症、硝子体出血、牽引性網膜剥離、血管新生緑内障など実に多彩な病変を呈する。現状では、網膜光凝固、硝子体手術、硝子体注射の合わせ技で治療を行っているが、治療方法がひとつ増えると、それに伴い今後の発展が多いに期待される。今回の結果からファスジル硝子体注射の安全性の面では問題ないといえるが、効果の面では問題がある。過去にヒト糖尿病黄斑症に対して抗血管内皮増殖因子抗体のベバシズマブとファスジル硝子体注射の併用で副作用もなく、非常に有効であったとの報告があるので、他剤との併用や投与量の変更、注射の反復なども念頭に置き、再度検討したいと思っている。
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