研究課題/領域番号 |
16K11280
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
馬場 隆之 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (00361725)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | αBクリスタリン / 視細胞保護 / 網膜剥離 / クリスタリンαB / アポトーシス / 眼科学 / 細胞死 / クリスタリン |
研究成果の概要 |
Brown-Norwayラットに実験的網膜剥離をヒアルロン酸ナトリウムを用いて作成したのち網膜下へクリスタリンαBを投与した。視細胞のアポトーシスが最大となる3日目の網膜組織を用いて、TUNEL染色を行った。クリスタリンαBを20マイクログラム、2マイクログラム、0.2マイクログラム、それぞれ網膜下に投与した群では、視細胞のTUNEL陽性率は0.15%、0.67%、0.88%であり、特に20マイクログラム投与した群ではコントロールの0.74%よりも低く抑えられていた。実験的網膜剥離では、クリスタリンαBの網膜下投与により視細胞死の抑制が得られる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
αBクリスタリンは、眼の中の水晶体だけでなく、網膜や脈絡膜、さらに全身組織にも分布しており、別名熱ショックプロテインと呼ばれるように、生体に対するストレスから組織を守る働きを持つと考えられている。網膜剥離は、進行すると失明につながる重篤な疾患であるが、網膜剥離を起こすと視細胞が障害され機能が大きく損なわれる。この視細胞の障害をαBクリスタリンによって防ぐことが出来ることが実験的網膜剥離で示唆されたことから、網膜剥離による視細胞のダメージを軽減する可能性がある。
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