研究課題/領域番号 |
16K11299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 藤田医科大学 (2018) 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2017) 慶應義塾大学 (2016) |
研究代表者 |
吉田 悟 藤田医科大学, 医学部, 講師 (50398781)
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研究分担者 |
榛村 重人 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (00235780)
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研究協力者 |
坪田 一男 (40163878)
岡野 英之 (60160694)
山添 克弥
山崎 梨沙
清水 翔太
安田 実幸 (80574912)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 角膜神経再生 / Semaphorin3A / ドライアイ / 角膜 / 神経再生 / Semaphorin / 眼細胞生物学 |
研究成果の概要 |
ドライアイモデルマウスを用いて検討を実施した結果、ビナキサントン点眼群ではビナキサントン非点眼群に比べ角膜知覚、涙液量が保たれていることを確認できた。また、実際にビナキサントン点眼群で角膜上皮下の神経が保たれていること、角膜上皮障害面積が少なく、びらん形成も抑制されることを確認できた。以上の結果は、Semaphorin-3A 阻害薬であるビナキサントンの点眼が新たなドライアイ治療法となる可能性を示すものである。作用機序については角膜上皮との相互作用や抗炎症作用も含めた詳細な解析が引続き必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドライアイは有病率が高い疾患であるが、神経再生または保護の観点からの治療法はなく、現行の涙液構成成分の補充療法だけでは治療が不十分な例も多い。神経再生を促進するビナキサントンを新たなドライアイ治療薬として開発できれば、より多くのドライアイ患者の症状を軽減できると考えられ、本研究でその可能性を示すことができた。ビナキサントンを用いることで、レーザー屈折矯正手術(レーシック)や全層角膜移植術の後に生じることのある知覚低下や涙液分泌低下の症状を緩和できる可能性もある。
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