研究課題/領域番号 |
16K11302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
永井 紀博 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10327611)
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研究協力者 |
小沢 洋子
川島 弘彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高脂肪食 / 加齢黄斑変性 / 網膜 / レニン・アンジオテンシン系 / マクロファージ / アンジオテンシン / 酸化低比重リポタンパク / 酸化LDL |
研究成果の概要 |
マウスに高脂肪食を摂取させ、その網膜への影響を分子生物学的・組織学的に解析すると共に、視機能への影響を解析した。酸化LDL、サイトカインの発現を解析し、炎症性細胞浸潤も評価する。酸化LDL、レニン・アンジオテンシン系、サイトカインに着目して、高脂肪食による視機能障害に寄与するシグナル経路も解析した。本研究の結果として、高脂肪食における酸化LDLの影響は眼内でも生じ、炎症細胞浸潤と炎症性サイトカインの発現増加によって網膜色素上皮細胞への蓄積物が増加し視機能障害が生じることが明らかになった。そしてレニン・アンジオテンシン系を介したマクロファージの制御によって視機能障害を軽減することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果として、高脂肪食における酸化LDLの影響は眼内でも生じ、炎症細胞浸潤と炎症性サイトカインの発現増加によって網膜色素上皮細胞への蓄積物が増加し視機能障害が生じることが明らかになった。そしてレニン・アンジオテンシン系を介したマクロファージの制御によって視機能障害を軽減することが示された。高脂肪食の弊害を説明することにつながり、患者、ひいては国民全体に、疾患予防のために食生活を是正することを訴えかける根拠となる。加齢黄斑変性という眼のメタボリックシンドロームでは高脂血症がその進行のリスクファクターであることを考えると、高脂肪食自体の網膜の影響を解析する研究意義は大きい。
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