研究課題/領域番号 |
16K11310
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
南場 研一 (南塲 研一) 北海道大学, 大学病院, 講師 (70333599)
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研究分担者 |
清野 研一郎 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (20312845)
北市 伸義 北海道医療大学, 予防医療科学センター, 教授 (40431366)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | マクロファージ様免疫抑制性細胞 / マウス実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 / 抗原特異的なCD4+T細胞 / iPS細胞 / 臨床スコア / 組織学的スコア / 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 / iPS 細胞 / iNOS / 眼免疫学 |
研究成果の概要 |
マウス脾臓B細胞由来の人工多能性幹(iPS)細胞から誘導したマクロファージ様免疫抑制性細胞(iPS-SCs)をヒト視細胞間レチノイド結合蛋白由来合成ペプチド(hIRBPp)1-20抗原から作製したマウス実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 (EAU)に腹腔内投与することにより、眼底所見による臨床学的重症度とHE染色による組織学的重症度は、ともに対照群に比べ有意に炎症が軽症化した。In vitroの実験でもマウスEAUから採取したhIRBPp1-20抗原特異的なCD4陽性T細胞とhIRBPp1-20抗原と抗原提示細胞にiPS-SCsを加えて共培養すると、CD4陽性T細胞の増殖は有意に抑制された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ぶどう膜炎の全身治療としてステロイド薬,、免疫抑制薬、生物学的製剤があるが、それらは根本的な治療ではないため減量中に炎症が再燃することや、有害事象が生じることが問題となる。一方、より有害事象が少ない可能性のある治療法として免疫療法があげられる。動物モデルマウスにおいて制御性T細胞や樹状細胞といった治療が試みられたが、誘導できる細胞数に限界があること、逆にぶどう膜炎を増悪させる細胞の混入・誘導の可能性があった。今回検討したiPS-SCsは、患者自身の細胞から誘導するため、拒絶反応を起こさない点や大量に作製できる可能性がある点で、有用性が高いことが期待できると考えられる。
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