研究課題/領域番号 |
16K11319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤村 裕正 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70444081)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 立体視 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
単眼でも様々な手掛りを用いて奥行知覚は可能であり単眼立体視と呼ばれる。単眼・両眼立体視は大脳皮質の異なってはいるが近接した視覚関連領域で情報処理が行われており3次元形態認知に関連して相互に影響している可能性が考えられる。今回両眼立体視が障害される疾患の一つである斜視患者を対象に陰影、肌理、動き、両眼視差で構成された3次元形態画像を用い、単眼性、両眼性の手掛りが3次元形態認知に及ぼす影響を検討した。単眼での手掛りがあったとしても両眼立体視の有無により3次元形態認知に差異を認める結果となり、これらの差異は既に明らかになっていた脳内での領域間における機能的情報処理の影響が関与していると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、近年確立された単眼立体視、両眼立体視を用いた三次元形態認知を神経心理学的に評価する手法を用いている。既にこの手法を用いて大脳変性疾患において単眼・両眼立体視の障害程度と脳萎縮(灰白質の減少量)の程度が関連していることを見出した研究が報告されている。本研究では眼科疾患の一つである斜視を対象に、単眼立体視を用いた三次元形態認知においても両眼立体視情報が重要な役割を担っていること、このような神経心理学的手法を応用することで、正常の生理学的見地のみならず、疾患の病態生理へのアプローチも可能であることが示され、学術的、社会的に重要な研究と考えられる。
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