研究課題/領域番号 |
16K11320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
上野 真治 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80528670)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 網膜色素変性 / リモデリング / 網膜変性 / 遺伝子改変動物 / 網膜電図 / 網膜変性モデル / 遺伝子改変ウサギ / 双極細胞 / フリッカERG |
研究成果の概要 |
網膜色素変性は、網膜外層の視細胞が変性・消失する遺伝性の疾患で、日本の失明原因の第2位を占める。しかしながら、視細胞が消失する際に残りの網膜内層にどのような変化が起きるかは詳細に解明されていない。本研究では網膜変性のモデルウサギを利用して、視細胞変性に伴う網膜内層の変化について検討した。網膜変性中期では、視細胞変性に伴い2次ニューロンである双極細胞の機能増強が起きることが分かった。また、網膜変性の末期には、網膜のグリーオーシスと呼ばれるグリア細胞の増生がおき、網膜内層機能が著しく傷害されることが分かった。ただし網膜変性の末期でも視神経の形態は比較的保たれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在網膜色素変性に対しては、人工網膜、遺伝子治療、光感受性遺伝子の導入など様々な治療法が試みられている。その多くの治療が、視細胞消失後の網膜内層機能を利用しようとするものである。しかし、視細胞消失後にどのような変化が起きているかについては今まで詳細に研究されてこなかった。今回の研究は、ウサギという、比較的長寿のモデル動物を使うことにより、長期にわたる網膜内層の変化を観察できた。本研究の結果は、視細胞の消失に伴い網膜内層にもかなりの形態の障害をきたしていることを示しており、今後の治療法の開発には網膜内層の変化を考慮すべきであることを示していた。
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