研究課題/領域番号 |
16K11332
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 帝京大学 (2017-2018) 東京女子医科大学 (2016) |
研究代表者 |
三村 達哉 帝京大学, 医学部, 准教授 (70463867)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 角膜 / 幹細胞 / メチル化 / エピジェネティクス / 再生 |
研究成果の概要 |
本研究は角膜の細胞の老化に関わる変化をみることを目的としている。角膜各層からの組織幹細胞をスフェアー法により採取した。幹細胞の遺伝子発現を調べたところ、神経系未分化マーカーであるNestinなどの遺伝子が高発現していた。これらの細胞のメチル化を調べると、通常の培養細胞と比較して、メチル化率が高いことが証明された。採取した組織幹細胞から、得られた娘細胞はテロメア長が短縮せずにβGALにも染まらない、良質な細胞であることが分かった。再生した角膜を動物眼(家兎)に移植したところ、術後の角膜透明性が維持された。新後に移植した未分化な細胞が細咆の供給源となっている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
培養細胞を移植する報告は各臓器において、研究レベルあるいは臨床レベルで行われている。しかし、移植後に、生着し、そして細胞の供給源にする技術は確立されていなかった。我々が採取した組織幹細胞から得られた前駆細胞は未分化な状態を維持し、しかも動物眼に移植した後も細胞の供給源となり、角膜透明性維持に働いた。分子・遺伝子レベルでは、テロメア長が短縮せず、DNAのメチル化率が低い状態の細胞であることが分かった。本技術を使うことにより、自己の細胞群から選択的に質の良い細胞を採取し、更に自己に戻ることにより疲弊した組織を修復が可能となることが示唆された。また本方法は他の臓器にも応用可能というメリットもある。
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