研究課題/領域番号 |
16K11349
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
猪股 裕紀洋 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (50193628)
|
研究分担者 |
磯野 香織 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (10756258)
本田 正樹 熊本大学, 医学部附属病院, 病院教員 (80573609)
吉井 大貴 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (00792582)
|
研究協力者 |
嶋田 圭太
門久 政司
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | SOX9 / 細胆管反応 / 胆道閉鎖症 / 慢性肝疾患 / TROP2 / 胆汁うっ滞 / 葛西手術 / SOX9遺伝子 / 実験的肝障害 / SOX9ノックアウトマウス / Sox9遺伝子 / 肝障害 |
研究成果の概要 |
細胆管反応(DR)は、肝再生や肝線維化の進行に関わる重要な現象であるが、そのメカニズムは明らかではない。これまでの我々の研究により、SOX9が重要な因子であると考えて、SOX9ノックアウト(KO)マウスを用いた肝障害実験や、ヒトやマウス肝臓の免疫組織化学染色を行いDRとSOX9との関係性について調べた。マウス実験では、SOX9をKOすると特に胆汁うっ滞性肝障害でDRの進展が抑制され、線維化の進展も抑制された。DRを伴う様々なヒト障害肝の中でも、原発性胆汁性胆管炎ではSOX9発現の局在が他と異なっていた。SOX9の核移行メカニズムが障害された結果、病態の違いとして現れている可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、SOX9が、マウスでみられるDRの進展だけでなく、それに付随して見られる肝線維化の進展にも重要である可能性があることが分かった。これは、細胆管反応を伴う様々な慢性肝疾患において、病態の進行を抑制する目的として、SOX9をターゲットとした治療の足がかりとなる結果と考える。また、未だ病因が不明確な肝疾患が多い中、SOX9の局在が特徴的な肝疾患では、SOX9発現のさらなる解析によって、病因の特定につながる可能性もあると考える。
|