研究課題/領域番号 |
16K11353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
小児外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
藤田 恵子 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (80173425)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 肝芽腫 / 腫瘍血管新生 / がん幹細胞 / がん微小環境 / 細胞膜ナノチューブ / ニッチ / 細胞間結合 / ニッチェ / 培養 / がんの微小環境 |
研究成果の概要 |
従来、腫瘍血管新生は腫瘍周囲の既存血管からおこり、腫瘍血管内皮細胞は正常な血管内皮細胞に由来するとされた。しかし、本実験においてCD133陽性肝芽腫幹細胞からの腫瘍血管内皮細胞の分化が示唆された。 フローサイトメトリーを用いて肝芽腫幹細胞を同定し、side population分画細胞を免疫不全マウスに移植した。形成された腫瘍組織を用いスフェア形成実験を行った。スフェアを3次元培養すると、一部のスフェアからはCD133陽性のチューブ様構造の形成がみられた。細胞間を直接結合する細胞膜ナノチューブはがん微小環境において重要な役割を担う。肝芽腫細胞間における細胞膜ナノチューブの構造について調べた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝芽腫の発がん機構を解明し新たな治療法の開発を進めていく上で、肝芽腫幹細胞をとりまく微小環境、腫瘍血管の新生機序とがん幹細胞との相互作用の解明、がん幹細胞から血管内皮細胞へ分化するメカニズムの解明が重要である。肝芽腫幹細胞を選択的に死滅させることができれば、再発・転移を抑制できる可能性が高いことから、治療法が確立されていなかった再発・転移した肝芽腫に対する解決にも本研究の結果が期待される。
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