研究課題/領域番号 |
16K11362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
亀井 譲 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10257678)
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研究分担者 |
蛯沢 克己 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20397459)
高成 啓介 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (80378190)
神戸 未来 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50597862)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 活性化大網培養上清 / 糖尿病性潰瘍 / 神経再生 / 創傷治癒 / 活性化大網上清 |
研究成果の概要 |
大網組織は異物に反応すると、肥厚して生理活性物質を数倍分泌(活性化大網)し、創傷治癒に関与することが報告されている。そこで本研究では、活性化大網培養上清を利用して、新たな放射線潰瘍・骨髄炎・糖尿暴政潰瘍・神経損傷の治療法開発を試みた。放射線潰瘍及び骨随炎モデルを安定して作成する事ができず、活性化大網培養上清の影響を検討することができなかった。糖尿病性潰瘍モデルでは、活性化大網培養上清投与群では創閉鎖までの日数は変わらなかったが、早期での創閉鎖を促進していた。座骨神経欠損モデルでは、歩行解析で各群間に有意差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在糖尿病を強く疑われる人と可能性を否定できない人は、約2210万人と推計され、成人の約2割に当たると報告されている。また糖尿病患者のうち25%が足部潰瘍を発症するとされており、医学的にも、また医療経済的にも糖尿病性潰瘍が大きな問題である事は明らかである。 本研究の結果、活性化大網培養上清は、糖尿病性潰瘍の初期の創傷治癒を促進する事を示した。活性化大網培養上清中の因子を解析して製剤化することにより、多くの糖尿病性潰瘍の治療に使用できる可能性があり、それにより医療経済的にもインパクトのある研究成果であると考える。
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