研究課題/領域番号 |
16K11382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
松峯 元 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (80598144)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 神経再生 / 顔面神経 / 人工神経 / 間葉系幹細胞 / 脂肪由来幹細胞 / ハイブリッド型人工神経 / 成長因子 |
研究成果の概要 |
末梢神経の損傷に対して生体分解性人工神経が臨床で用いられているが、そのパフォーマンスは自家神経移植に比べると劣る。今回我々は生体分解性人工神内にADSC、SVFをそれぞれ封入したハイブリッド型人工神経を作成し、ラット動物実験モデルを用いてその顔面神経再生能力を検証した。吸入麻酔下にラットの顔面神経頬筋枝を露出し7mmの神経欠損を作成した。次にSVF、ADSCsをそれぞれ人工神経誘導管内に注入したハイブリッド型人工神経を作成し、先の神経欠損部に顕微鏡下に移植した。術後13週で再生神経の生理学、組織学的比較検討を行なった。結果、ADSCsとSVFはともに同レベルでの優れた神経再生促進効果を認めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々は、ラットの皮下脂肪より作成したADSCs、SVFをそれぞれ人工神経誘導管内に封入したハイブリッド型人工神経を作成し、ラット実験モデルを用いてその顔面神経再生能力を検証する前臨床研究を行った。そして結果としてADSCsとSVFはともに同レベルでの優れた神経再生促進効果を認めた。末梢神経損傷症例へ臨床応用する観点から比較すると、SVF は脂肪を酵素処理するだけ使用可能であり、継代培養を必要とするADSCsに比べて臨床使用に際してハードルが低く、神経損傷に対するハイブリッド人工神経のマテリアルとして応用し易いと考えられた。
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