研究課題/領域番号 |
16K11385
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
樫村 勉 日本大学, 医学部, 准教授 (20570740)
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研究分担者 |
副島 一孝 日本大学, 医学部, 准教授 (00246589)
松本 太郎 日本大学, 医学部, 教授 (50366580)
仲沢 弘明 日本大学, 医学部, 教授 (60180270)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 脱分化脂肪細胞 / 皮膚潰瘍 / 高齢者 / 糖尿病 / 難治性皮膚潰瘍 / 血管新生 / 難治性潰瘍 |
研究成果の概要 |
われわれは、脂肪組織から高い増殖能と間葉系幹細胞と同等の多分化能を示す細胞群(脱分化脂肪細胞dedifferentiated fat cells, DFAT)を調製する培養法を確立した。本研究では、高齢者の難治性皮膚潰瘍に対するDFATを用いた治療法の検討を行った。ラットに阻血により一定の壊死を生じる背部皮弁を作製しDFATの投与により壊死を救済しうるかを検討した。9ヶ月齢のラット及び糖尿病を有するラットを用いた。それぞれの実験群でDFATにより一定の皮弁生着域拡大効果が得られた。高齢や基礎疾患を有する血流不全に起因する難治性皮膚潰瘍治療へDFATの臨床応用の可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、急速な高齢化や生活習慣の変化などにより、動脈硬化症、糖尿病などに起因する高齢者の皮膚難治性潰瘍の患者が増加している。高齢者の皮膚難治性潰瘍は、患者のQOLを著しく低下させるのみでなく、長期の入院を要するなど社会的な問題にもなっている。治療法として保存的治療から手術療法まで種々の方法が開発されてきたが、短期間かつ低侵襲で施行できる治療法は確立されていないのが現状である。DFATによる新しい皮膚難治性潰瘍治療法の開発は、患者への福音となるにとどまらず医療費の削減など社会的に大きな意義を持つと考える。
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