研究課題/領域番号 |
16K11395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
村越 智 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10647407)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 静脈栄養 / 腸管免疫 / 肝免疫 / サイトカイン / 肝単核球 / クッパー細胞 / 腸管リンパ装置 / 経腸栄養 / 接着分子 / GALT / 栄養学 |
研究成果の概要 |
経腸栄養欠如による腸管や肝免疫の低下機序を解明するためにマウスを用いた栄養管理モデルを使用して基礎研究を施行した。 検討の結果、以下の知見を得た。腸管免疫低下は腸管免疫維持に重要である腸管リンパ装置でのリンパ球数の変化や腸内サイトカイン環境の変化などの要因により惹起されていることが示唆された。また、肝免疫低下は肝免疫維持に重要な肝単核球のサイトカイン産生機能の変化や肝単核球の多くを占めるクッパー細胞の貪食能低下により惹起されていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養療法は患者管理の基盤である。生理的な栄養管理法である経腸(経口)栄養が不可能な場合、栄養管理は完全静脈栄養に依存するが感染性合併症の発生率上昇や予後の悪化をまねく。その原因として腸管を中心とした粘膜免疫だけではなく、肝臓の免疫も低下する多臓器免疫不全の惹起が指摘されている。しかし、その機序は複雑で不明な点が多く、有効な対策法の開発を難しくしている。 本研究では経腸栄養欠如による腸管や肝免疫の低下機序について検討しその要因を明らかにできた。この結果は、経腸栄養が欠如しても腸管免疫や肝免疫の維持が可能となる栄養管理法開発につながり、重症患者の栄養管理技術の向上に寄与することが期待される。
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