研究課題/領域番号 |
16K11413
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
原田 敬介 札幌医科大学, 医学部, 講師 (00560004)
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研究分担者 |
上村 修二 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10448607)
水口 徹 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (30347174)
井上 弘行 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30721568)
成松 英智 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70295343)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心停止後症候群 / 経皮的心肺補助装置 / 肝不全 / 腸管障害 / 小型肝細胞 / 小型幹細胞 |
研究成果の概要 |
ラット蘇生後腸管症候群モデルを確立し、心停止蘇生後に生じる腸管および肝臓の障害に関する解析を行った。膜型人工肺を使用した体外循環蘇生法は、腸管粘膜に対して侵襲的に作用する可能性が示唆されたが、肝組織への明らかな障害は認められなかった。 一定時間の蘇生実施に伴う腸管障害は、心停止に伴う虚血再潅流障害に加えて、逆行性送血などの体内血流動態変化や、脳保護を目的とした血流温度変化が要因となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
院外心停止患者は極めて予後不良であり、また脳・心臓後遺症を併発する心停止後症候群患者の増加は社会問題である。我々はこれまでに、心肺脳蘇生法としての経皮的心肺補助(PCPS)を応用し、良好な治療成績を報告してきたが、蘇生後、下痢など消化器症状や、続発する肝障害を高率に経験した。これらは、心肺停止に伴う腸管虚血再潅流や、PCPS下での腸管血流の変化によって生じたと考えられ、最終的には肝不全から多臓器不全に至る“蘇生後腸管症候群”と定義される。このような病態について、ラット蘇生後腸管症候群モデルを確立し、病態解明を進めるとともに、救命戦略としての治療介入を探索することを目的に研究を行った。
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