研究課題/領域番号 |
16K11468
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
吉田 和加 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10513210)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 病理学 / ウイルス / 感染症 / HPV / HPV / ウィルス |
研究成果の概要 |
口腔領域おいて、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染と扁平上皮癌などの病変との関連が示唆されている。HPVの感染には不明な点が多く、感染様式、感染頻度、感染HPVの型を解析する必要がある。我が国では、子宮頸癌予防のためのHPVワクチン等、女性への情報は広まりつつあるが、口腔癌、中咽頭癌などは、男性の感染対策も必要である。 我々はモンゴル国での医療援助活動に同行し、同意の得られた約1,390名分の口腔粘膜試料を採取し、専門医による粘膜疾患の有無と種類の確認、飲酒や喫煙等の生活習慣や口腔衛生状態等の調査を行った。我々が改良した感度の高い検出法を用い、疫学情報との統合的な解析を進めている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HPVの検出に加え、年齢、性別、口腔粘膜疾患の有無とその種類、生活習慣に関する調査も合わせて行うことで、HPV関連口腔粘膜疾患の発生機序解明、HPV感染の予防法や治療法開発に向けた基礎データが得られる。子宮頸癌のみならず、男性も含めた口腔癌等の口腔粘膜疾患や中咽頭癌、肛門や性器等の癌を含むHPV関連粘膜疾患のリスク軽減につながる可能性がある。 予防法開発に向けた基礎研究であり、人類のQOL向上や、医療保険制度における国の支出削減に貢献できる可能性がある。今後、感染予防に応用し得るデータが得られれば、啓蒙も含め広く成果を還元できる。
|