研究課題/領域番号 |
16K11470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
片瀬 直樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (30566071)
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研究分担者 |
西松 伸一郎 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20222185)
山村 真弘 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70299204)
山内 明 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80372431)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / 口腔癌 / DKK3 / 遺伝子機能解析 / 口腔扁平上皮癌 / がん関連遺伝子 / 癌関連遺伝子 / 病理学 / 癌 / 扁平上皮癌 |
研究成果の概要 |
本研究では頭頸部扁平上皮癌(HNSCC)におけるDKK3の機能解析を行い、DKK3が腫瘍制御のターゲットになりうるかを検討した。HNSCC由来細胞株でDKK3を過剰発現させた系とDKK3を安定的にノックダウンした系を確立し、その影響を検討したところ、DKK3の過剰発現ではAktのリン酸化上昇を介して細胞の浸潤、遊走、浸潤がいずれも有意に増大した一方、ノックダウンではこれらは全て低下し、Aktのリン酸化も低下した。これらから、DKK3はHNSCC特異的にAktを介して腫瘍細胞の悪性度を規定する因子であることが明らかになり、治療のターゲットとして有望であることが強く示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国では年間で約1.8万例のHNSCCが発生するが、その5年生存率は76.2%であり、転移を伴う場合は40%程度にとどまる(国立癌研究センター2014年統計)。HNSCCの治療成績向上のために、腫瘍ごとに存在する特有の遺伝子発現プロファイルと分子基盤の理解に基づく分子標的創薬が求められている。申請者はそのターゲット候補としてDKK3を同定し研究を続けている。本研究ではDKK3の詳細な機能解析を行い、DKK3がHNSCCの治療および創薬のターゲットとなりうることを明らかにした。本研究成果は創薬の実現に向けての基礎データとなり、その意義は非常に大きい。
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