研究課題/領域番号 |
16K11485
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
毛塚 雄一郎 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (50397163)
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研究分担者 |
吉田 康夫 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (10315096)
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研究協力者 |
伊東 俊太郎
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 揮発性硫化物 / 短鎖脂肪酸 / 口臭 / 歯周病 / 酵素 / 阻害剤 / X線結晶構造解析 / Porphyromonas gingivalis / 酵素構造 / 化合物スクリーニング / 酪酸 / 口腔生化学 |
研究成果の概要 |
口臭の原因物質である揮発性硫化物や短鎖脂肪酸の産生に関与する歯周病細菌由来酵素に着眼し、研究を実施した。酢酸合成に関わるリン酸トランスアセチラーゼと酢酸キナーゼは、歯周病菌のキーストーン病原体であるPorphyromonas gingivalisの生育に必須であることが強く示唆され、これらの酵素学的性質および結晶構造を明らかにした。これは、今後の阻害剤探索に向けた基盤と位置付けられる。また、揮発性硫化物の一つであるメチルメルカプタンを産生する酵素に対しては、阻害剤の評価系を構築し、その精度がスクリーニングに十分堪えうることを確かめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病治療は、歯石や歯垢の除去といった物理的処置が基本であるが、炎症が重度の場合には、抗菌薬の経口投与や局所への直接投与がなされる。しかし、このような薬物療法は既存の抗菌薬の中から感染原因菌に対して感受性が高いものを選んでいるに過ぎない。本研究で得られた成果は、特定のキーストーン病原体の生育を特異的に抑制する医薬品候補化合物の探索の基礎となることが期待できる。つまり、口腔細菌叢全体への影響が極めて少ない、革新的な歯周病の薬物療法を開拓することにつながる可能性がある。また、構築した阻害剤の評価系は、酵素阻害という新規作用機序を持った口臭予防薬の開発に寄与するもと考えられる。
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