研究課題
基盤研究(C)
ゲラニルゲラニオール(GGOH)は4つのイソプレン単位をもつジテルペンアルコールである。我々はGGOHが骨を吸収する破骨細胞の分化は抑制するが、骨を形成する骨芽細胞の分化は促進することを骨髄由来細胞と頭蓋骨由来細胞を用いて明らかにした。その作用は分化特異的遺伝子の発現調節を介していた。さらにマウスへのGGOH投与は細菌の炎症惹起因子であるリポ多糖(LPS)による頭蓋骨の吸収を抑制した。今回の研究によりGGOHは骨形成における相乗効果により骨粗鬆症の有効な治療薬となる可能性が示唆された。
健康な骨は骨吸収を担う破骨細胞と骨形成を担う骨芽細胞の相反する機能のバランスの上に維持されている。加齢や炎症などにより破骨細胞が優位になると骨破壊が進み骨粗鬆症を引き起こす。GGOHは破骨細胞の分化を止めるだけでなく、同時に骨芽細胞の分化を促進するので、総じて骨形成をプラスに向かわせる可能性があり、骨粗鬆症の有効的な治療薬となる可能性が期待できる。GGOHは植物精油からも単離できる天然化合物であり、機能性食品としても活用できる可能性がある。
すべて 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 4件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (15件)
Anticancer Research
巻: 38 号: 7 ページ: 3897-3906
10.21873/anticanres.12674
Molecules
巻: 23 号: 8 ページ: 1840-1840
10.3390/molecules23081840
巻: 38 号: 8 ページ: 4449-4457
10.21873/anticanres.12747
巻: 38 号: 8 ページ: 4459-4467
10.21873/anticanres.12748
明海歯科医学
巻: 47 ページ: 126-138
40021698104
Journal of Natural Medicines
巻: 73 号: 1 ページ: 331-337
10.1007/s11418-018-1258-y
Medicines
巻: 5 号: 1 ページ: 21-21
10.3390/medicines5010021
In Vivo
巻: 32 号: 2 ページ: 231-239
10.21873/invivo.11229
巻: 31 号: 4 ページ: 591-598
10.21873/invivo.11099
J Meikai Dent Med
巻: 46 ページ: 111-116
40021358973
Anticancer Res
巻: 37 号: 11 ページ: 6161-6168
10.21873/anticanres.12065
Medical Science Digest
巻: 43 ページ: 10-12
New Food Industry
巻: 59 ページ: 67-76
40021313649
巻: 59 ページ: 41-45
40021375165
巻: 37 号: 3 ページ: 1091-1098
10.21873/anticanres.11421
Genes Cells.
巻: 21 号: 10 ページ: 1080-1094
10.1111/gtc.12404