研究課題/領域番号 |
16K11496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
安河内 友世 (川久保友世) 福岡大学, 薬学部, 講師 (70507813)
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研究協力者 |
森岡 政彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / エクソソーム / miRNA / がん / 浸潤 / non-coding RNA / 口腔扁平上皮癌 / 乳癌 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、がん細胞が分泌するエクソソーム(細胞外小胞の一種)が、がん微小環境の構築、特に浸潤・転移能を規定する重要因子を内包している可能性を同一患者由来で転移性の異なる口腔扁平上皮癌細胞株2種(非転移株SQUU-A、高転移株SQUU-B)を用いた実験により明らかにした。 さらに、エクソソーム内に存在する浸潤・転移能規定因子を同定するため、miRNA-mRNAペアリング解析を行った結果、SQUU-Bのエクソソーム内に存在する浸潤誘導因子として、miRNA (miR-200c-3p)、およびその標的mRNA(WRNおよびCHD9)を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から、腫瘍組織内の多様ながん細胞が分泌するエクソソームには、それぞれ固有の発現パターンを示すmiRNAが内包されていること、さらにエクソソームによって運ばれたmiRNAは、標的細胞内で遺伝子発現を制御することでがんの微小環境を規定していることが示唆された。 生体内におけるmiRNAは細胞外でもRNA結合蛋白質複合体やエクソソームなどの膜小胞に包まれて安定な状態で体液中に存在することから、安定性が高く非侵襲的バイオマーカーとして期待されている。よって、今回同定したmiRNAや標的遺伝子の異常をがんの予後予測因子として提示することが可能である。
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