研究課題/領域番号 |
16K11523
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
松田 幸子 昭和大学, 歯学部, 助教 (50266178)
|
研究協力者 |
伊藤 絵美
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | オーラルフレイル / 頭部X線規格写真 / 舌骨 / 側方頭部エックス線規格写真 / パノラマエックス線写真 / 側方セファロX線写真 / 側方セファロ写真 / 画像診断法 / 歯科用CT |
研究成果の概要 |
年を取ると、舌骨の位置が変化することで、飲み込むときのタイミングがうまく合わなくなり、誤嚥など嚥下の安全性を低下させる可能性がある。加齢による舌骨の位置変化を検討した。22歳から84歳までの459人の患者の側方頭部X線規格写真を用い、舌骨の水平、回転、垂直的(上下的)な位置を年齢、性別ごとに比較した。60歳以上では男女とも舌骨は後方に移動する傾向があった。他の年齢性別すべての群と比較して、男性の60歳以上群の下顎下縁から舌骨までの距離は有意に大きくかった。下顎下縁から舌骨までの距離は、60歳以上男性で平均9.7 mm、女性は-0.3 mmであった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で年齢、性別による舌骨の上下、垂直、回転の程度の検討を行ったが、年齢が上がるにつれて、男女ともに同様に舌骨が後方、回転する傾向にあることが明らかにできた。上下的には男性は20代でも舌骨が下方に認められること、加齢に伴い、舌骨はさらに下方に位置していることを明らかにできた。舌骨が下方にあることで、飲込みの際の喉頭蓋を動かすタイミングがずれるためにむせが生じやすくなることが推測されるが、この変化は男性にとくに生じやすいことを推測する結果となった。以上の結果から、口腔機能の脆弱化のなかで、舌骨の位置に関連して生じる問題点については男性のほうが早期に対応すべきであると推察される。
|