研究課題/領域番号 |
16K11526
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
今井 健一 日本大学, 歯学部, 教授 (60381810)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯周病 / 歯周疾患 / EBウイルス / 炎症 / 根尖性歯周炎 / 炎症性サイトカイン / インプラント周囲炎 / EBV / EBV / 炎症性サイトカイン」 / NOGマウス |
研究成果の概要 |
歯周疾患は骨破壊を伴う難治性の炎症性疾患であり成人の多くが罹患している国民病である。しかし、その病因はまだよく解っていない。近年、EBウイルス(EBV)が歯周病や根尖性歯周炎の発症に関与しうることが報告されているが、そのメカニズムは不明である。今回、EBVのlatent membrane protein 1 (LMP1)が歯肉上皮細胞から炎症性サイトカインを誘導すること、根尖性歯周炎関連細菌がEBVを再活性化すること、さらにヒト化マウスを用いたEBV感染動物モデルの解析も進行した。歯周疾患の予防と治療における、EBVの重要性を提示することが出来たと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えるわが国では、歯周疾患の罹患率の上昇と重症度のより高い患者の増加が見込まれる。病気の進行は歯の喪失に繋がるため、食生活の著しい低下を招く。長年にわたり、ある種の細菌と歯周疾患に関する研究が行われてきたが、未だに病因ははっきりしていない。最近、患部には細菌のみならず多くのEBウイルス(EBV)が存在することがわかってきた。EBVによる歯周疾患発症のメカニズムに関する研究は、新たな診断基準の基となる病因論の解明と新規治療法の開発に繋がることが期待される。また、EBVが関与するがんや潰瘍性大腸炎など他の重要な疾患の研究に新たな情報を提示できる可能性もある。
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