研究課題/領域番号 |
16K11529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 日本歯科大学 |
研究代表者 |
添野 雄一 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (70350139)
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研究分担者 |
島津 徳人 麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (10297947)
田谷 雄二 日本歯科大学, 生命歯学部, 准教授 (30197587)
白子 要一 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (50756377)
佐藤 かおり 日本歯科大学, 生命歯学部, 講師 (90287772)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 病理学 / 扁平上皮癌 / 癌微小環境 / 神経浸潤 / 同所移植モデル / 腫瘍 / 神経新生 / 遺伝子発現 / 実験病理学 / 移植マウスモデル |
研究成果の概要 |
本研究では、口腔癌細胞と間質に介在する末梢神経線維との相互作用の解明を目指して、担癌動物モデルを用いた病態解析を行った。口腔癌細胞株HO-1-u-1はマウス舌への移植により腫瘍塊を形成、転移能は低いものの、筋線維間や神経周囲隙などの組織間隙に侵入する特徴的な浸潤様式を示した。免疫組織学的検索と3次元形態解析により、HO-1-u-1は組織破壊能・脈管誘導能に乏しいが、サイトケラチン・ビメンチン共陽性で上皮・間葉の中間形質を維持しており、特に神経線維束には親和性を有し選択的に浸潤することから、神経浸潤モデルとして有用であることを実証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで神経と口腔癌細胞との相互作用を解析するモデルは希少であり、多くは唾液腺組織に由来する腺様嚢胞癌での神経浸潤例を用いるにとどまっていた。HO-1-u-1移植ではマウス舌組織において再現性高く神経浸潤を起こすことから、神経-癌細胞間相互作用を解析するうえで画期的なIn vivo実験系となる。今後の癌浸潤、癌性疼痛の研究推進に寄与できると考えている。
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