研究課題/領域番号 |
16K11538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田中 佐織 北海道大学, 大学病院, 講師 (90344522)
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研究分担者 |
宮治 裕史 北海道大学, 大学病院, 講師 (50372256)
田中 享 北海道大学, 大学病院, 講師 (90179771)
西田 絵利香 北海道大学, 大学病院, 医員 (50779882)
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研究協力者 |
大矢根 綾子
中村 真紀
Nathanael AJ
加藤 昭人
宮田 さほり
眞弓 佳代子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ーザー援用バイオミネラリゼーション法 / 歯周組織再生 / レジン / 骨類似アパタイト / 生理活性物質 / 接着治療法 / 垂直歯根破折 / レーザー援用バイオミネラリゼーション法 / 垂直歯根破折接着治療法 / レーザー併用バイオミネラリゼーション法 |
研究成果の概要 |
レジン表面に歯周組織形成を目指し、レーザー援用バイオミメティック法(LAB法)を用いたレジン表面の改変を検討した.LAB法を応用すると,レジン表面にマイクロスケールの板状結晶よりなるCaP析出物の形成が認められた.その後擬似体液に浸漬すると,析出したCaP上に緻密なアパタイト層が形成された.レジン表面のCaPと生理活性物質であるフィブロネクチン(Fn)を複合化処理すると,CaP-Fn処理した試料は,Cap処理のみ,及び処理なしの試料と比較して,明らかに多数の細胞が付着していた.以上より,レジン表面へLAB法を応用すれば,表面の生体適合性を改良し,新しい歯周組織再生の方法となる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
垂直歯根破折接着治療,穿孔部封鎖処置等の予知性を向上させることを目的として行った.レーザー援用バイオミメティック法により,修復用レジンの表面を改良し,細胞を誘導し,レジン上に歯周組織形成を目指した.レジン表面にヒトの歯や骨の成分であるアパタイトを付着させることに成功した.また擬似体液を作用させる実験も行い,生体親和性と骨結合能を持つことが明らかになった.さらに生理活性物質のフィブロネクチンを複合化させると,レジン表面に多数の細胞付着が観察された.以上よりレジン上に歯周組織形成が起こる可能性が示された。保存困難とされていた歯を長期に機能させることが出来れば,国民の健康に寄与すると考えられる.
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