研究課題/領域番号 |
16K11542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平石 典子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (20567747)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 歯髄細胞 / 還元型グルタチオン / ヒ素 / 銀イオン / 毒性試験 / 解毒作用 / グルタチオン / 細胞毒性 / 金属イオン / 還元剤 / 歯科材料 / ストロンチウムイオン / 象牙質 / 歯学 / 歯内治療学 / 歯科保存修復 / 歯髄保護 |
研究成果の概要 |
生体にも存在するグルタチオンは、非タンパク質チオールトリペプチドであり、細胞レベルで水溶性の抗酸化物質として働き、また重金属イオンをチオール基によって捕捉し,無毒化する。歯科材料に含有する重金属のヒ素と38%フッ化ジアンミン銀溶液(SDF)の毒性に注目し、細胞増殖/細胞毒性試験、細胞中のアルカリホスファターゼ活性試験をラット歯髄細胞株にて行った。ヒ素による細胞毒性試験では、50μMヒ素濃度で毒性が見られたが、5000μMの還元型グルタチオンを加えた結果、有意なヒ素の毒性軽減がみられた。SDFは10万倍希釈でも毒性が呈示されたが、50mMのグルタチオンによる毒性軽減が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生体内に存在する非タンパク質チオールトリペプチドであるグルタチオンは酸化ストレ スや生体異物解毒機能を持つ。本課題では、特に、歯科材料に含まれるヒ素、銀イオンの重金属の歯髄細胞への影響と、グルタチオンによる解毒作用を確認した。接着レジンモノマー等の化学刺激など、歯髄組織は様々な刺激にさらされており、その対処法に、生体安全性の高いグルタチオンの臨床応用の可能性を示唆し、本来の歯髄活性のある健康で機能的な歯を保つ歯髄保存療法確立において社会的意義があるといえる。
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