研究課題/領域番号 |
16K11546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
吉羽 永子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10323974)
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研究分担者 |
大倉 直人 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00547573)
吉羽 邦彦 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30220718)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歯髄保存治療 / 創傷治癒 / α-SMA / fibrocyte / α-smooth muscle actin / dental pulp / wound healing / 歯髄組織 / myofibroblast / dental pulp tissue |
研究成果の概要 |
う蝕あるいは外傷などによって歯髄が傷害された際の治療の第一選択は、歯髄組織を保存する治療である。象牙質様の硬組織を継続的に形成する修復象牙芽細胞を早期に誘導することで外部刺激を遮断し、歯髄組織の恒常性を維持することが必要となる。そのためには、その修復機構を知ることが重要であるが、未だに多くの部分が謎である。本研究においてα-SMA陽性を呈する細胞が、その鍵となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯髄幹細胞の存在する場所の1つとして、pulp coreと呼ばれる歯髄組織の中心部にある太い血管があげられている。本研究において、このpulp coreに存在するある種のα-SMA陽性壁細胞が増殖し、創傷部位に移動し、修復象牙芽細胞に分化する可能性が示唆された。その際、骨髄由来のfibrocyteと称される細胞も歯髄組織に入り込み、治癒の促進をしていることも示唆された。これらのことは、歯髄組織が少しでも残っていれば、その組織を再生に導くことができる可能性を示唆するものであり、学術的、社会的意義は大きいと考えられる。
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