研究課題/領域番号 |
16K11550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
本山 直世 広島大学, 医歯薬保健学研究科(歯), 助教 (70509661)
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研究分担者 |
土肥 敏博 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (00034182)
峯岡 茜 広島大学, 病院(歯), 助教 (00452623)
森田 克也 広島文化学園大学, 看護学部, 教授 (10116684)
北山 友也 武庫川女子大学, 薬学部, 講師 (60363082)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血小板活性化因子(PAF) / PAF合成酵素(LPCAT2) / 疼痛の発症と維持 / LPCAT2阻害薬 / 鎮痛薬開発 / PAF合成酵素 / 鎮痛 / PAF / 歯学 / 疼痛 / LPCAT2 / 血小板活性化因子(PAF) |
研究成果の概要 |
申請者らは血小板活性化因子(PAF)が難治性疼痛に対して,優れた鎮痛効果を有することを報告してきた.本研究では神経障害性疼痛やがん性疼痛発症時には誘導型PAF合成酵素LPCAT2が脊髄で長期間誘導されていること.脊髄LPCAT2及びPAF受容体のノックダウンにより疼痛反応は消失し,観察期間を通して持続することを見出した.更にPAF受容体阻害薬TCV-309連続頻回投与によっても永続的な疼痛緩和作用認めた。 これらの知見はLPCAT2が疼痛の発症と維持(難治化)機構に重要な役割を果たしており、難治性疼痛の新しい治療戦略としてLPCAT2阻害薬の有用性が示唆される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により創薬が実現化すると種々の難治性疼痛性疾患治療の『恒久的な緩和治療』や『先行除痛』,『痛みの記憶回避』への道が開ける可能性がある,さらには健康長寿(『社会への参画』)の実現に大きく寄与する.それは,痛みの克服,さらには活力ある高齢社会,先制医療の実現をもたらす包括的研究としても意義が高く,医学的,社会的貢献度は非常に高いものがある. 加えて,PAFが関係する病態の治療薬となる可能性もあり,医薬品としての開発も期待が大きい.がん生存率の延伸やがんの化学療法に伴う神経障害性疼痛に対しても有効性を認めており,がんの薬物療法においても福音をもたらす可能性も期待される.
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