研究課題/領域番号 |
16K11568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
鈴木 二郎 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 講師 (00247313)
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研究分担者 |
石井 信之 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20163610)
浜田 信城 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20247315)
佐藤 武則 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 助教 (40638904)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | EDTA / 根管洗浄 / 歯内療法 / 殺菌作用 / アルカリ性 / 根管洗浄剤 / 抗菌効果 / 脱灰 / 根管治療 |
研究成果の概要 |
本研究には,アルカリ性(pH 12.3)根管形成に適した粘稠度に調整した試作アルカリ性EDTA溶液の有用性を象牙質脱灰効果, E. faecalis に対する抗菌効果およびE. faecalisバイオフィルムの除去効果を解析し評価したところ,過剰な脱灰象牙質は認められず,適切な象牙細管の開口とスミヤー層除去効果が観察された.さらに根管象牙質に60分間作用させた場合でも,過剰な脱灰はほとんど確認されず、また管周象牙質の脱灰も非常に軽微であり,E. faecalis培養菌に対して作用後5分で98.9%の抗菌効果を示した.本研究より一液性での新たな根管洗浄剤開発可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯内療法における根管洗浄は,機械的に除去できない感染源を化学的に除去する重要な操作で,現在,有機質除去が可能な次亜塩素酸ナトリウム (NaClO) 溶液と無機質除去が可能なエチレンジアミン四酢酸 (EDTA) 溶液を用いた方法が推奨されている.しかしながら,複雑な根管系への応用性と優れた根管洗浄効果を併せ持つ洗浄液の開発が期待されている.また,EDTA製材は根管形成時における、ファイル操作時の補助材としても推奨されており,同材の潤滑効果が及ぼす影響についても検討を行ったところ,試作EDTA製材は,無機質および有機質に対する根管洗浄効果を有し,回転切削器具への潤滑効果を有することが確認された.
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