研究課題/領域番号 |
16K11576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
本津 茂樹 近畿大学, 生物理工学部, 教授 (40157102)
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研究協力者 |
山本 衛
吉川 一志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Er:YAGレーザー / ハイドロキシアパタイト膜 / ハイドロキシアパタイト / 象牙質知覚過敏症 / エナメル質修復 / 口腔内レーザーデポジション / セラミックス / 生体材料 / 歯学 / 構造・機能材料 |
研究成果の概要 |
レーザー加工とレーザー成膜とが表裏一体の関係にあることに着目し、Er:YAGレーザーによる歯質の切削や歯石の除去を加工と見なし、このレーザーを歯質上でハイドロキシアパタイト(HAp)のバルク体(ターゲット)に照射すれば、歯質上にHAp膜が成膜できると考え、Er:YAGパルスレーザーデポジション(Er:YAG-PLD)法を発案した。本研究ではミスト供給式小型Er:YAG-PLDユニットを試作し、レーザーのコンタクトチップやターゲットの種類、レーザーパワーや繰り返し速度、ターゲットや歯質への水の供給量など、歯質上に固着性に優れ、知覚過敏治療にも適応できるHAp膜の最適形成条件を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臨床用に使用できる小型Er:YAG-PLDユニットを完成し、その成膜条件を確立したので、歯質と同素材によるエナメル質の大きな欠損の修復や、人工エナメル質を用いた知覚過敏症の治療が可能になるばかりでなく、これまで治療法がなかったTooth wearやエナメルクラックの治療も行える可能性がでてきた。よって、歯科治療分野においてこれまでレジンアレルギーで歯科治療の受けられなかった人達の治療を可能にするばかりでなく、口腔内の再石灰化能を利用した生体への侵襲のない新規なエナメル質修復治療を提供することができるようになる。
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