研究課題/領域番号 |
16K11578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
畠山 純子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (50374947)
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研究分担者 |
城戸 瑞穂 佐賀大学, 医学部, 教授 (60253457)
阿南 壽 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 病院顧問 (80158732)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 象牙芽細胞様細胞 / 機械刺激センサー / TRPV4 / 象牙質修復機構 / メカノセンサー / 象牙質再生 / TRP チャネル |
研究成果の概要 |
メカノストレスにより活性化するTRPVチャネルに着目し、象牙芽細胞にTRPV4刺激を与えたときの石灰化の程度を検討した。 ラット歯髄由来象牙芽細胞様細胞株、KN-3細胞におけるTRPV4の遺伝子発現とタンパク発現を認めた。TRPV4抑制剤、促進剤添加による細胞増殖に差は認められなかった。アリザリンレッド染色において、促進剤の添加により有意な石灰化の促進とアルカリフォスファターゼ活性の増加を認めた。一方、抑制剤の添加では石灰化の促進は認められず、アルカリフォスファターゼ活性の抑制を認めた。メカノセンサーTRPV4は象牙芽細胞様細胞の硬組織形成に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究でTRPV4によるラット歯髄由来象牙芽細胞様細胞株の石灰化が促進された。この成果は、メカノセンサーのアンタゴニストやアゴニストを標的とした象牙質誘導能を有する修復材の創出のための基盤構築を図る一端となる。TRPV4を覆髄材に応用することで、デンティンブリッジの形成や修復象牙質の形成促進を目的として、TRPV4の作動薬あるいは拮抗剤を将来の齲蝕治療の戦略へと加えることが示唆される。メカノセンサーのアンタゴニストやアゴニストを標的とした象牙質誘導能を有する修復材の創出のための基盤構築を図る。
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