研究課題/領域番号 |
16K11585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石橋 実 東北大学, 歯学研究科, 助教 (40231138)
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研究分担者 |
江草 宏 東北大学, 歯学研究科, 教授 (30379078)
山田 将博 東北大学, 歯学研究科, 准教授 (90549982)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Occlusal Overloading / Saucerization / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨細胞 / インプラント周囲組織 / 免疫染色 / 脱灰切片 / 非感染性骨吸収 / 分子生物学 / 動物実験モデル / 骨細胞由来の機構 / 軟組織由来の機構 |
研究成果の概要 |
非感染性インプラント周囲骨吸収の動物実験モデルを確立し,その分子生物学的機構を探索することを目的とした.まず感染感受性の低いインプラント表面性状を同定するため,各種チタンディスク上で黄色ブドウ球菌株を培養した結果,ミクロ粗面に比べて,平滑面もしくはナノ粗面は感染感受性が少ないという知見を得た. 次に非感染性骨吸収と関連する酸化ストレスが骨治癒に与える影響を検証した.その結果,酸化ストレスにより間葉系幹細胞にアポトーシスや老化が誘導され、骨治癒が著しく阻害されること,抗酸化物質で間葉系幹細胞を処理すると,骨欠損に局所細胞移植後のアポトーシス誘導が抑制され,骨再生が著しく促進することが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非感染性インプラント周囲骨吸収はインプラントの生存だけでなく,インプラント補綴の審美性や清掃性を損なうため,その術前診断と予防法の確立は重要な臨床的課題の一つである.本研究成果の学術的な特色は,インプラント周囲骨吸収病態解明研究上の障壁を的確に捉え,最新の細胞生物学的知見と組織学的および分子生物学的解析を駆使して,未知であった非感染性インプラント周囲骨吸収の病態を探索し,重要な臨床的課題に解決の糸口を与えた点である.そのため,歯科補綴学の医学的レベルを向上させ,生体材料学ならびに分子細胞生物学の発展にも貢献し得る意義深い成果を得たと考えられる.
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