研究課題/領域番号 |
16K11607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
柄 慎太郎 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (20759386)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 骨代謝 / 糖代謝 / MRONJ / 歯科インプラント / 骨粗鬆症 / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
ビスフォスフォネート(BP)製剤投与中の骨粗鬆症治療患者に対し,歯科治療を発端とするMRONJが大きな問題となっている.我々は骨代謝と全身の糖代謝の関連性に着目し,糖尿病治療薬を用いてBP製剤による抜歯後の顎骨治癒遅延に対する効果を明らかにすることを目的とした.抜歯後を行った顎骨の3次元的構造評価では実験群において抜歯窩の有意な治癒改善を認めた.さらに壊死骨面積の評価をしたところ,実験群が有意に低い値を示した.以上より,抜歯やインプラント治療におけるMRONJ発症のリスクを薬物療法でコントロールできる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,BP 製剤とは異なる作用機序により骨吸収を抑制する薬剤でも,同頻度で顎骨壊死が発症するとの報告がある.BP 製剤自体の問題でなく,それらが持つ,骨吸収抑制作用に起因すると推測される.顎骨壊死の詳細な機序については,未だ明らかにされていないが,本研究で糖代謝の関連性が判明すれば,MRONJ の病態解析,新規骨吸収阻害創薬が可能となり,インプラント治療に限らず,BP 製剤がもたらす歯科治療への弊害を軽減することが期待できる.
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