研究課題/領域番号 |
16K11623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
騎馬 和歌子 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (10523087)
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研究分担者 |
橋本 正則 大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00337164)
北川 晴朗 大阪大学, 歯学研究科, 助教 (50736246)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 保存修復学 / 無機セメント / イオン溶出 / ガラスフィラー / バイオアクティブ / 歯学 / 歯科用修復材料 / 無機系セメント / ガラス / 骨芽細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、ストロンチウム徐放能を有するバイオガラスを作製し、それらをグラスアイオノマーセメントに配合した試作セメントの機械的性質、および骨芽細胞の増殖や分化に及ぼす影響について評価した。その結果、ストロンチウム含有バイオガラスを配合した試作セメントの圧縮強さ、曲げ強さ、およびビッカース硬さはバイオガラス非添加のセメントと同等で、バイオガラスを添加してもセメントの機械的性質に悪影響を及ぼさないことが確認された。さらに、この試作セメントは生体親和性が高いだけではなく、バイオガラスからのストロンチウムの溶出によって骨芽細胞の分化を促進するバイオアクティブな作用を有することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
できる限り歯を抜かずに保存したいという要望の高まりに伴って、かつては抜去の適応とされてきた穿孔をきたした歯や難治性の根尖性歯周炎でも、最近では、接着性の材料で封鎖したり、歯根端切除術を行ったりして可能な限り保存を試みる頻度が増加している。しかし、周囲組織の十分な治癒が得られないなど、これらの保存的治療の成功率は必ずしも高いとは言えないのが現状である。本研究で試作したストロンチウム徐放能を有する歯科用セメントを穿孔封鎖材や歯根端切除術の逆根管充填材として応用すれば、それらの治療成績の向上に期待できると考えられる。
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