研究課題/領域番号 |
16K11630
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴・理工系歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
平 雅之 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (60179398)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 歯科用モノマー / トリエチレングリコールジメタクリレート / 単球 / グルタチオン / 解毒 / 抗酸化 / 炎症性サイトカイン / LPS / THP-1 / マクロファージ / 安全性評価 / 酸化ストレス / 活性酸素種 / 単球細胞 / フォルボールエステル / 解毒化酵素 / 歯学 / モノマー / シグナル伝達 / ストレス / 生理活性 |
研究成果の概要 |
TEGDMAモノマーがLPS刺激THP-1細胞(単球)の薬物代謝、抗酸化と炎症に関する遺伝子発現をDNAマイクロアレイと定量PCRによって評価した。IC50濃度のTEGDMAモノマー刺激はLPSによる炎症関連遺伝子の発現量を著しく減少させ、薬物還元酵素であるAKR1C1遺伝子、抗酸化に作用するNQO1とSELM遺伝子やグルタチオンの還元、包接と薬物代謝に関係するGPX3とGST4A遺伝子の発現量を経時的に増大させた。THP-1単球はTEGDMAモノマーを細胞内で分解、還元し、グルタチオンの包接によって細胞外排出すると考えられた。グルタチオンの消費は細胞死や増殖の停止をもたらすと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TEGDMAモノマー単独作用下およびLPSとモノマーの二重作用下での単球(THP-1)の細胞内傷害作用(酸化ストレス傷害、炎症性サイトカイン傷害、モノマー分解産物傷害)を遺伝子発現から明らかにしたことは学術的に意義があると考えられた。TEGDMAモノマーによる単球の細胞内障害を還元型グルタチオンの薬物代謝と枯渇による酸化ストレスとの関係で考察する試みは有益と思われた。モノマーによる口腔組織への為害性の減少については、細胞内でグルタチオンを補充することが有効と考えられ、そのための薬物投与法の開発が期待された。
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