研究課題/領域番号 |
16K11647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 真理子 東京医科歯科大学, 歯学部, 技術職員 (90334440)
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研究分担者 |
青木 和広 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40272603)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 炎症性骨吸収 / インプラント / 歯周炎 / 食事療法 / 炎症抑制薬 / 骨吸収抑制薬 / 骨形成促進薬 / PTH / カテプシンK阻害薬 |
研究成果の概要 |
着目していた炎症抑制作用と骨吸収抑制作用を併せ持つカテプシンK阻害薬odanacatibの開発が断念されたことに伴い、新たな薬剤候補の探索をすすめた。物質候補の探索には、炎症性骨吸収マウスモデルを用いた検討を行った。幹細胞活性化効果の報告がある絶食療法に着目し、臼歯周囲に糸を巻き付け炎症性骨吸収を誘発した後の回復過程を観察した。興味深いことに、絶食群では明らかな骨形成促進作用が認められ、さらに、安楽死時に摘出した骨髄を培養し、コロニーアッセイ(CFU―F)を行うと、絶食群は有意に増加していた。今後、断食時の炎症性骨吸収回復過程を詳細に検討することにより、新規薬物が生まれる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バランスがとれた骨代謝回転を導く骨粗鬆症治療薬はまだ開発されておらず、より安全で効果的な治療薬・治療法の探索が求められている。本研究において、食事スケジュールの違いによって代謝機能に及ぼす影響が異なることが示唆され、炎症性骨吸収をはじめ病態に適した食事療法を見出すことができれば、目的とする代謝機能を効果的に向上できる可能性が考えられる。さらに、薬剤との併用によってより効果的に病態改善がもたらされ、骨粗鬆症をはじめ歯周病やインプラント周囲炎などにおける有用な治療方法確立の礎になると期待される。
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