研究課題/領域番号 |
16K11649
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
Munar M・L 九州大学, 歯学研究院, 学術研究員 (50432919)
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研究分担者 |
石川 邦夫 九州大学, 歯学研究院, 教授 (90202952)
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研究協力者 |
都留 寛治
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 顆粒セメント / 骨補填材 / β-TCP / β-TCP顆粒セメント / 自己硬化型骨補填材 / バイオマテリアル / 自己硬化性 / 生体材料 / セメント / 硫酸カルシウム / リン酸カルシウム / 硬化性 |
研究成果の概要 |
β型リン酸三カルシウム(β-TCP)顆粒をNaHSO4水溶液に浸漬することで、硫酸カルシウム二水和物(CSD)でコーティングされたβ-TCP顆粒を作製した。その後、この顆粒を加熱することで、CSDの脱水が生じ、硫酸カルシウム半水和物(CSH)でコーティングされたβ-TCPが得られた。CSH被覆βTCP顆粒を生理食塩水と混合すると、CSHの硬化反応が生じ、β-TCP顆粒からなるセメントが得られた。このCSH-被覆β-TCP顆粒をウサギ大腿骨欠損に埋入したところ、欠損部でセメント化し、埋入後4週間時点で約28%の新生骨が形成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で作製したCSH被覆β-TCP顆粒は、中性で自己硬化性を示す顆粒セメントである。このセメントは、顆粒から成るため、骨欠損部において多孔体が形成されるという特徴がある。これは粉末から成るセメントにはない特徴であり、セメント内への細胞やタンパク等の侵入を容易にする。この顆粒セメントは、母床骨と顆粒、顆粒同士の連続性が確保されている。また、顆粒をそのまま埋入する場合に比べて高い骨形成能が得られることを確認している。以上より、この顆粒セメントは、歯科や整形外科領域において有用であると思われる。
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