研究課題/領域番号 |
16K11668
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
今井 弘一 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103100)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | チタン合金 / Ti-6Al-4V / 発生毒性 / in vitro / EST法 / インプラント / 表面処理 / フッ化水素酸 / チタン / フッ酸 / 口腔インプラント / 純チタン / EST |
研究成果の概要 |
チタン合金製のインプラント体組成金属元素のin vitro発生毒性をEST法で調べた結果,バナジウム以外発生毒性リスクは確認できなかった.さらに,Ti-6Al-4V合金(ASTM F136)の板状試料,研削粉ともに,フッ化水素酸処理群では無処理群と比べてマウス由来の3T3細胞,ES-D3細胞,iPS細胞で細胞生存率の低下が認められた.フッ化物で腐食した板状試料では無処理群と比べ,ES-D3細胞,iPS細胞で細胞分化に影響が無かったが,研削粉では影響が認められた.今回の実験条件は使用条件を超えた過酷な条件であったが,発生毒性の存在は明確に確認できなかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チタン合金インプラントのヒトの正常な新生児誕生に関係する生殖・発生毒性リスクについては未知である.フッ化物が含まれた歯磨や洗口剤の使用についてのチタン合金製インプラント腐食物についての発生毒性リスクの情報は存在しない.今回,EST法でバナジウム含有合金に発生毒性リスクの可能性が判明し,医療用Ti-6Al-4V合金研削粉がES-D3細胞とマウス由来iPS細胞の正常な分化に影響することが判明したことは学術的にも影響は大きいと考えられる.今回のin vitro実験のみではヒトの発生毒性リスクが存在する可能性は難しいが,さらに社会的にも多方面から発生毒性研究の継続を期待するものである.
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