研究課題/領域番号 |
16K11678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅輪 幸世 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (10769912)
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研究分担者 |
西澤 悟 東京大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00646200)
星 和人 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (30344451)
疋田 温彦 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60443397)
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研究協力者 |
渡邉 智彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アログラフト / 軟骨再生 / 脱細胞化 / 再生軟骨 / 細胞外基質 / 再生医療 |
研究成果の概要 |
まず、アログラフトに適した軟骨細胞の特性を検討するため、培養期間による異なる分化状態のビーグル耳介軟骨細胞とビーグル初代脾臓細胞の共培養を行ったところ、長期培養の軟骨細胞は、脾臓細胞の増殖を抑制した。したがって、移植細胞の分化状態によって免疫反応性に違いがあることが明らかとなった。 次に、アログラフトに適した基質を検討するため、in vitroで作製した再生軟骨による脱細胞化の最適化を実施し、アログラフトとしての有効性を検討した。再挿入したアログラフト再生軟骨は、自己再生軟骨とほぼ同等のGAGの蓄積の軟骨基質が形成され、軟骨細胞はアロ脱細胞化再生基質を足場として利用できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔外科の主要な対象疾患である口唇口蓋裂の治療においては、すでに自家再生軟骨が導入されている。しかし、再生組織の汎用化を目指すためには、同種再生軟骨(アログラフト再生軟骨)の開発が不可欠である。申請者らは、アログラフト再生材料に対する免疫反応を詳細に解析し、細胞外基質の成熟や軟骨細胞分化の最適化を図り、免疫寛容性の高いスーパーアログラフトを作製した。本研究では作製した脱細胞化軟骨基質のアログラフト足場素材としての有効性を示すことが出来た。本研究によって得られた知見は、口腔外科・整形外科領域の軟骨・骨再生のみならず、移植医療に対して新技術、新概念が提示できると考える。
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