研究課題/領域番号 |
16K11683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
辻 忠孝 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (50527231)
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研究分担者 |
田中 晋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00367541)
古郷 幹彦 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (20205371)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 筋萎縮 / 摂食 / 咀嚼 / MTN / 三叉神経中脳路核ニューロン / 摂食行動 / 咀嚼筋 / 筋電図解析 / 歯学 |
研究成果の概要 |
ALSモデルマウスは、70日前後で下肢の運動障害が顕著となり歩行困難となった。しかし、死亡前日まで摂食量は減少することはなく、咀嚼に関わる運動ニューロンの変性は比較的、遅いことが推測された。咀嚼を制御する感覚ニューロンの三叉神経中脳路核ニューロン(MTN) を同定し、電気記録を行った。MTNは、lowとhigh-frequencyな入力信号に対して選択的に反応を示す特性を示すが、ALSモデルマウスではhigh-frequencyの入力信号に対するResonanceが有意に低下していた。ALSモデルマウスの一次感覚ニューロンの発火特性に異常が認められる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ALSは全身の運動ニューロンが変性していく疾患であるが、ALSマウスは、死亡前日まで摂食量は減少することはなかったことから、咀嚼に関わる運動ニューロンの変性は比較的、遅いことが推測された。ALSの三叉神経運動ニューロンは過剰興奮していることが報告されているが、感覚ニューロンについての報告はない。今回、一次感覚である三叉神経中脳路核ニューロンに着目し、ALSマウスではhigh-frequencyの入力信号に対するResonanceが有意に低下しており、一次感覚ニューロンの発火特性に異常が認められる可能性が示唆された。この成果はヒトのALSの咀嚼のメカニズムを解明する上でも有益であると思われる。
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