研究課題
基盤研究(C)
唾液、血液など採取の容易な検体での解析を行った。今回、細胞から分泌される直径50-150nmの細胞外小胞の一つであるエクソソームはその内部にマイクロRNA(以下 miRNA)含むことが知られており、そのmiRNAに着目し、能動的に分泌されるエクソソーム内miRNAを検出することで、より精度の高い診断への応用を期待した。結果として、血液、唾液、うがい液からmiRNAを検出することが可能であった。疾患特異的な分子の確定にはいたらなかったが、非侵襲的に採取できる唾液やうがい液検体がSS等の口腔内疾患の検査法として有用である可能性を示した。
これまでのシェーグレン症候群に関する検査法には侵襲的な検査が多く、かついくつかの検査を組み合わせることで診断を行っていた。本研究が実用化にいたれば侵襲のない方法で採取可能な唾液やうがい液を用いて診断を行い、これまで困難であった経過観察のツールとして応用可能な、ひいては治療効果の判定にも用いれる検査法の確立する可能性がある。
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
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