研究課題/領域番号 |
16K11698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東北大学 (2017-2018) 九州歯科大学 (2016) |
研究代表者 |
岩永 賢二郎 東北大学, 歯学研究科, 助教 (20448484)
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研究分担者 |
西原 達次 九州歯科大学, 歯学部, 特任教授 (80192251)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 癌 / ソノポレーション / マイクロバブル / ナノバブル / ドラッグデリバリーシステム / 遺伝子導入 |
研究成果の概要 |
扁平上皮癌の表面に過剰発現している上皮成長因子受容体(EGFR)に対する抗体(抗EGFR抗体)を新規マイクロバブル(帝京大学薬学部生物薬剤教室より供与)に結合させ,抗EGFR抗体修飾マイクロバブル(直径1.5μm)を開発した.同バブルを用い,in vitro, in vivoの実験系で口腔扁平上皮癌細胞(Ca9-22)に低濃度のbleomycinを導入したところ,癌細胞への導入効果の増強を認めた. 新規抗癌剤として,金属ナノ粒子材料であるPtナノコンポジットビーズ(新日鉄住金化学から供与)をin vitro, in vivoの実験系で癌細胞に導入したところ,導入群で著明な抗腫瘍効果を認めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
舌癌などは、表層から超音波を当てることができ,ソノポレーション法を用いる部位として適している.抗EGFR抗体修飾マイクロバブルは表面が水溶性ポリエチレングリコールで修飾されているため,肝臓などを中心とする細網内皮系組織の貪食細胞に処理されず,血中に長時間循環滞留することができる.バブルに抗EGFR抗体を結合させることにより,より選択的に癌局所へ抗癌物質を集積することができる.これらのバブルを用いれば,ターゲットとなる癌組織にバブルを集積させ,体外からの超音波診断とともに,治療用超音波エネルギーで,非侵襲的に抗癌剤を導入できる.口腔癌の治療を始め,様々な難治性疾患の治療に応用可能である.
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