研究課題
基盤研究(C)
口腔白板症(OL)は口腔潜在性悪性疾患であり、その癌化率は3.1-16.3%とされる。OLの癌化メカニズムは解明されておらず、積極的に切除術を要するのか、あるいは経過観察でよいのか、エビデンスをもって判定できない現状がある。本研究では、分子生物学的解析手法を用いてOLの癌化メカニズムの解明を試みた。その結果、PDE5、SIRT1、HSP90、AMBP、SYK、ANXA2などのタンパク質の発現量の増減がOLの癌化と関連している可能性が示唆された。さらなる解析が必要ではあるが、これらのタンパク質の発現状態からOLの診断、予後の判定、治療方針の立案、治療法の開発等に貢献できる可能性が考えられた。
OLの正確な癌化メカニズムは解明されておらず、積極的に切除術を要するのか、経過観察でよいのか、エビデンスに基づいた判定が行われていないのが現状である。確定診断のための生検時に採取した組織検体を使用して、早期に癌化するのか否かを判定することができれば、癌化する可能性が高い症例については軽度のOLであっても、早期に十分な安全域を設定した切除術を施行することにより、癌化を未然に防ぎ、治癒させるなど、治療方針の決定に強いエビデンスを提供することが可能である。わが国は、先進国の中で口腔がんが増加している稀な国であり、OLの癌化を阻止することができれば、口腔がんを減少させる一助となり得ると考えている。
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