研究課題/領域番号 |
16K11702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
柴山 和子 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60408317)
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研究分担者 |
石原 和幸 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00212910)
柴原 孝彦 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50178919)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Candida albicans / 口腔カンジダ症 / 病原性 / バイオフィルム / カンジダ症 / バイオフィルム形成 |
研究成果の概要 |
病原性真菌カンジダ・アルビカンスの病原性発揮には菌糸型増殖がキーとなる。本菌に新規に見出した細胞表層タンパク(Csa2)は菌糸形増殖における栄養素獲得ネットワークに働く一連のタンパク群のファミリーメンバーであり、固有のモチーフ配列を共通して有する。細胞表層タンパクをコードする遺伝子を欠失した株と野生株および補完株を用いた研究により、本タンパクが血清誘導下で C. albicans の酵母形から菌糸形へのスイッチングに寄与する段階とバイオフィルム形成への関与を明らかにし、病原性を担うことが強く裏付けられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カンジダ・アルビカンスは多くの健常者より検出される常在性真菌であるが、防御機構に異常をもつ宿主に対しては真菌症を引き起こし、口腔咽頭カンジダ症を含む重篤な症状を呈する。本菌は、環境に適応して菌糸形になり菌糸を伸ばすことによって強い病原性を発揮し、粘膜下組織まで達し重篤化する。研究で明らかにした本菌の生体内増殖機構は、真菌の病原性の包括的理解と予防法および新規治療法確立への新たな基盤となるものである。
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