研究課題/領域番号 |
16K11713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
森田 浩光 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (30380463)
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研究分担者 |
今井 裕子 九州大学, 大学病院, 助教 (30592688)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔癌細胞 / 細胞増殖 / 容積感受性クロライドチャネル / TMEM16A / LRRC8A / bestrophin-1 / 口腔癌 / bestrophin 1 / 口腔外科学一般 / 口腔扁平上皮癌 / 浸透圧感受性陰イオンチャネル / TRPチャネル |
研究成果の概要 |
容積感受性陰イオンチャネル(VRAC)は、様々な部位の正常細胞および癌細胞に発現し、細胞容積調節に重要な役割を果たしている。TMEM16A, LRRC8Aおよびbestrophin-1(BEST1)は、VRACの分子実体の候補と考えられてきた。今回、我々は高転移性口腔癌細胞であるHST-1では、TMEM16AとLRRC8Aの関連によりVRACが構成されること、さらにVRACがBEST1と共に口腔癌細胞の増殖に関与していることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、口腔癌細胞の増殖に関与する新たな分子標的(VRAC: TMEM16AおよびLRRC8A)を見出すことで、新規抗癌剤の開発に寄与することができると考える。特に本研究で用いたVRAC阻害薬であるDCPIBは、血清との結合により効果をなくすという欠点はあるが、転移性口腔癌細胞であるHST-1に効果を示す一方で、正常皮膚角化細胞には全く影響を与えなかったことから、DCPIBの血清結合部位の改変等によるVRAC標的薬の開発が、副作用の少ない(正常細胞に影響のない)新たな抗癌剤に繋がることが考えられた。以上が、本研究成果の学術的意義および社会的意義である。
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