研究課題/領域番号 |
16K11720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
冨原 圭 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (70404738)
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研究分担者 |
山崎 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10547516)
野口 誠 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (50208328)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 口腔癌 / 免疫抑制 / 免疫老化 / MDSC / PD-L1 / マウスモデル |
研究成果の概要 |
本研究は、免疫老化現象を背景とした癌免疫逃避機構の解明とその制御機構について、ミエロイド系抑制性細胞(MDSC)に着目した解析を行った。その結果、末梢血、脾臓、腫瘍組織などの各部位においてMDSCが著しく集簇し、形質的にも機能的にも異なっていることを明らかとした。特に、腫瘍由来のMDSCは、PD-L1の発現が増強し、PD-L1がT細胞に対する免疫抑制能にとって重要であることが明らかとした。また、老齢マウスでは、このMDSCの割合が若年マウスに比べて有意に高いことも明らかとなった。これらの結果は、特に老齢の担癌宿主におけるMDSCの標的化が、より効果的な抗腫瘍免疫応答の誘導する可能性を示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、口腔扁平上皮癌における免疫老化を背景とした免疫抑制機序の一端を、MDSCの形質や機能の観点から解明することができれば、その標的化による新たな免疫療法の開発の一助と考えられる。また、MDSCの標的化分子の候補として免疫チェックポイント分子の発現が示唆されることから、免疫チェックポイント分子阻害薬に対する治療抵抗性の機序の解明と、その効果を最大限に引き出す新規治療法の開発に繋がることが期待される。
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