研究課題/領域番号 |
16K11724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
日野 聡史 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (90359927)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / 転移 / アポトーシス / 臨床腫瘍学 / 外科系歯学 |
研究成果の概要 |
口腔癌の最も重要な予後因子は転移の有無である。しかしながら、未だに転移を克服するのに有効な治療法の開発には結びついていない。これは、従来の着目点が転移巣形成の律速段階をターゲットにできていないためだと考えられる。 本研究では、転移細胞が獲得した細胞死シグナルへの抵抗性を解除し、元来生体が有している癌細胞に細胞死を誘導する能力を賦活化させる方法を検討した。その結果、脈管内で生存し、移動する癌細胞の Src 活性を抑制し、TRAIL(細胞死シグナル)を有効に作用させることで転移巣の形成を阻止できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脈管内を移動中の癌細胞は薬剤のアクセスが最も容易な状況にあり、外的刺激に対しても脆弱であると推測されるため、脈管内を移動する癌細胞が治療の標的として最適であると考えられる。転移を制するために脈管内を移動中の癌細胞に着目し、細胞死を誘導しようとする研究は発展途上の分野である。本研究の成果は、根治治療後に新たな転移巣の形成を阻害するための補助療法としてだけでなく、一次治療中の転移巣形成を阻害する併用療法としても期待できる。
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