研究課題/領域番号 |
16K11734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
河野 通良 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30403182)
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研究分担者 |
山上 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80327618)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔癌 / デスモグレイン3 / EGFR / ドラッグデリバリーシステム / 癌 / 免疫学 / 蛋白質 |
研究成果の概要 |
当初の口腔扁平上皮癌(OSCC)に対するデスモグレイン3(Dsg3)を標的とした選択的治療研究において、Dsg3とEGFR(epidermal growth factor receptor)の発現に相関を見いだしたことから、抗EGFR抗体セツキシマブの効果とDsg3発現との相関について検討した。セツキシマブおよび高カルシウム条件により、OSCC細胞株でDsg3の発現が上昇し、両者の共存により効果が増強されたことから、セツキシマブの効果は、Dsg3の発現上昇をともなう上皮細胞の分化誘導で説明できる可能性があり、高カルシウム条件がセツキシマブによる治療を増強する可能性を示し得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
過去に天疱瘡を対象として、上皮細胞でのDsg3とEGFRの相関について多くの研究報告がある。一方、形質転換した上皮細胞である口腔癌細胞においてそれらを研究した報告はなく、本研究成果は今後の研究発展に資する学術的意義を持つ。セツキシマブは我が国における口腔癌治療において広く使用されているが、その治療耐性が問題となる。これまでに耐性を克服する研究がなされているが、他の生物学的製剤との併用などで、経済性、安全性に対する懸念がある。本研究成果ではカルシウム併用という比較的安価で安全な手段で効果増強が望める可能性があり、口腔癌治療の発展に寄与する可能性があり社会的意義のあるものと思われる。
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